Tohoku University Graduate School of Science
Tohoku University Graduate School of Science
出版者
宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究本部
出版者(英)
Institute of Space and Astronautical Science, Japan Aerospace Exploration Agency (JAXA/ISAS)
雑誌名
スペース・プラズマ研究会 平成16年度
雑誌名(英)
Space Plasma Conference FY2004
ページ
8 - 11
発行年
2005-08
抄録
2004年12月13日、ノルウェー・アンドーヤにおいて実施されたDELTA(Dynamics and Energetics of the Lower Thermosphere in Aurora)キャンペーンにおいて、観測ロケットS310-35号機搭載インピーダンス・プローブ(Number density of Electrons by Impedance probe:以下NEI)を用いた極域電離圏電子密度観測が行われた。この観測実験に先立ち、大型スペースチェンバーを用いたNEIの真空中動作試験が2004年9月13〜17日の期間で行われ、チェンバー内に生成されたプラズマ中の電子密度測定を行った。試験は結果的には成功裡に終える事ができ、ロケット実験でも所期の計測が実施されたが、今回の動作試験においては実際の観測状況での動作が確認できたばかりでなく、ブリッジ部の高圧放電対策が不足であった点、並びに使用するプラズマによって観測の状況に相違がある点が新たに指摘された。今後の電子密度観測におけるNEIの継続的な使用と、スペースチェンバーに標準的にNEIを設置し、様々な環境試験を援助するに向けた追加試験の必要性が確認された。