@inproceedings{oai:jaxa.repo.nii.ac.jp:00017271, author = {青木, 宏 and 稲谷, 芳文 and 田口, 秀之 and Aoki, Hiroshi and Inatani, Yoshifumi and Taguchi, Hideyuki}, book = {宇宙輸送シンポジウム 平成15年度, Proceedings of Space Transportation Symposium FY2003}, month = {Apr}, note = {宇宙輸送、特に打ち上げ成功率の向上が、逼迫した課題となっており、使い捨てロケットの高信頼化に向けて、潜在的技術課題の洗い出し、実証信頼度のより確かな測定方法、またシミュレーションなどに基づく設計品質の定量化手法などに関する研究が進められている。一方、個々の部品の故障確率を「0」に抑え込むことは不可能で、システム規模の拡大に伴い、積算信頼度が相応に低下することも、また数学的事実である。最終的に、運用の信頼度を確保するためには、不断に部品レベルの信頼性向上を図り続けるとともに、「0」にできない故障とどうつきあうか、その算段を確立する必要がある。方向は明確であり、「システム規模の拡大を利用して、冗長化を図る」ことが、ほとんど唯一の解と考えられる。発生する故障を、システム全体でカバーし、損害を最小化することが、最終目標となるが、必要な設計要求・機能を分解すると、以下となる。1)故障確率が高い、あるいはその影響度が高い機能・部品を識別し、冗長を意図した設計を行う。「冗長設計」。2)識別した機能・部品に対し、故障の前兆、あるいは故障範囲を特定しうる健全性診断装置を配置する。あるいは、故障検出しやすい部分を作り込む。「健全性診断機能」。3)故障発生の原因・展開・影響を予測し、当該区画の負荷低減/緊急停止など、必要な判断機能・制御機能を準備する。「故障拡大抑制」。4)故障発生部位を隔離・分離し、2次被害がシステムに及ばない被害遮蔽機能を準備する。「故障分離機能」。5)健全区画への負荷移転、あるいはミッション要求の部分的放棄などを判断し、被害の最小化を図る。「広義のアボート能力(機能再構築能力=危機離脱能力)」。6)飛行継続不能と判断された場合、安全に「不時着」できる算段を準備する。「狭義のアボート能力」。これら冗長運用を構成する各機能の大部分は、使い捨てロケットにも適用可能であり、さらにその延長上で「再使用化」に繋がることが理解できる。逆に、汎用機械並の信頼度を確保するためには、「1fail」が「機体喪失=ミッション失敗」に繋がることのないよう配慮することは必然であり、「アボート能力」を拡充し、将来的には問題発生時「飛行中断」し、「再飛行」をしきり直す選択肢が確保されねばならない。現在、再使用化の概念は、「スペースプレン」「SSTO(完全再使用)」「再使用軌道回収機」など多岐に渡り、実用に至る最初の一歩を踏み出せない状況にある。本研究では、アボート能力を含む再使用運用の特徴的長所を実証するために、様々な飛行パターンで繰り返し運用を図る(再使用運用プリカーサ)とともに、空気吸い込みエンジンなど革新技術を検証する飛行機会を提供する(技術実証テストベッド)、あるいは高層大気観測など汎用ミッション対応などをも想定して、再使用実験構想を試案した。その目的上、軌道到達を目標としないところから、「SubLEO」を当面の名称とし、もっとも信頼性の高い現行機材を結集してロケット実験機を構成しようとするものである。, 資料番号: AA0047118041}, pages = {162--165}, publisher = {宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究本部, Institute of Space and Astronautical Science, Japan Aerospace Exploration Agency (JAXA/ISAS)}, title = {SubLEO再使用ロケット実験構想試案}, year = {2004} }