@techreport{oai:jaxa.repo.nii.ac.jp:00002171, author = {山本, 明 and 安部, 航 and 泉, 康介 and 板崎, 輝 and 大宮, 英紀 and 折戸, 玲子 and 熊沢, 輝之 and 坂井, 賢一 and 志風, 義明 and 篠田, 遼子 and Yamamoto, Akira and Abe, Ko and Izumi, Kosuke and Itasaki, Akira and Omiya, Hidenori and Orito, Reiko and Kumazawa, Teruyuki and Sakai, Kenichi and Shikaze, Yoshiaki and Shinoda, Ryoko}, month = {Feb}, note = {本研究は、南極周回超伝導スペクトロメータによる宇宙線観測(BESS(Balloon-borne Experiment with a Superconducting Spectrometer)-Polar実験)を通して、「宇宙起源反粒子、反物質の精密探査」を目的としている。地球磁極領域に降り注ぐ低エネルギー宇宙線に注目し、反陽子スペクトルを精密に測定して、衝突(2次)起源反陽子流束の理解を深めるとともに、「原始ブラックホール(PBH: Primordial Black Hole)の蒸発」、「超対称性粒子・ニュートラリーノの対消滅」など、初期宇宙における素粒子現象の痕跡となる「宇宙(1次)起源反粒子」を精密探査する。反ヘリウムの直接探査を通して、宇宙における物質・反物質の存在の非対称性を検証する。同時に陽子、ヘリウム流束を精密に観測し、これまでのカナダでの観測(BESS実験、1993-2002)の結果と合わせて、太陽活動変調とその電荷依存性について系統的に観測し、宇宙線の伝播、相互作用に関する基礎データを提供する。本研究では、これまでのBESS実験で培われた超伝導スペクトロメータによる宇宙線観測の経験をもとに、低エネルギー領域での観測感度を高め、南極周回長時間飛翔を可能とする超伝導スペクトロメータを新たに開発した。2004年12月13日、南極(米国、マクマード基地)での観測気球打ち上げ、高度37kmでの9日間に及ぶ南極周回飛翔に成功し、9億イベントの宇宙線観測データを収集した。運動エネルギー0.1〜1.3GeVの範囲に於いて、これまでの約4倍の統計量でエネルギースペクトルを決定した。結果は、衝突(2次)起源モデルとよく整合し、1次起源反陽子の兆候は観測されていない。太陽活動が極小期にむけた過渡期にあたる2004年の観測として予想に沿った結果を得た。反ヘリウム探索は、これまでのヘリウム観測の総統計量を2倍以上に高め、反ヘリウム/ヘリウム比の上限値を2.7×10(exp -7)にまで押し下げた。本報告では、BESS-Polar(2004年)の成果を纏め、次期太陽活動極小期(2007年)における第2回南極周回気球実験計画を述べる。, The Balloon-borne Experiment with a Superconducting Spectrometer with long duration flights in Antarctica (BESS-Polar) has been progressed. It aims at searches for primordial antiparticles in low-energy cosmic rays with unprecedented sensitivity in the solar minimum period. This report describes the status and future plan of the BESS-Polar experiment., 資料番号: AA0063732006, レポート番号: JAXA-RR-07-009}, title = {BESS-Polar:南極周回飛翔・超伝導スペクトロメータによる宇宙起源反粒子の精密探査}, year = {2008} }