@article{oai:jaxa.repo.nii.ac.jp:00032192, author = {西村, 純 and 三雲, 瑛子 and 水戸, 巌 and 丹生, 潔 and 太田, 周 and 平良, 俊雄}, issue = {1_C}, journal = {東京大学宇宙航空研究所報告}, month = {Mar}, note = {新しく開発した高エネルギー一次電子観測用エマルションチェンバーを用いて30GeV以上の一次電子を観測した.このエマルションチェンバーは面積25cm×20cm,厚さ8c.uよりなっており,気球上昇中にうつる空中で作られた電子を見分けるために気球が水平浮遊に入った状態でリモートコントロールにより上下を逆転し180°回転するようになっている.観測は1968年9月16日,福島県原町大気球実験場より放球されたB_<30>型気球によって行なわれたが,この気球は高度6gr/cm^2水平浮遊に入り以後380.5分間にわたって同高度に滞空した.装置は回収後直ちに現像され,その結果バックグラウンド飛跡はきわめて少ない状態で顕微鏡による調査を行なうことができた.チェンバー中に観測された電子シャワーは,電子,γ線,核子成分により作られたものであるが,これらは注意深くその特徴に応じて分類し,また分類の結果については別な方式によるチェックを行なった.この結果450GeV以上の一次電子は2160m^2sec strの有効面積中1個観測されたのみである.このように100GeV以上のエネルギーを持つ電子の入射強度は,従来観測されたDanielらの値に比較すると数倍少ない.一方50GeV近傍では従来他のグループで観測された値とよく一致している.したがって得られたスペクトラムは50GeV近傍において折曲りが存在している.50GeVから300GeVのエネルギー範囲でのスペクトラムは次の式で近似され,[numerical formula]この値はブタペスト国際学会で報告されたDanielらの新しいデータと比較して,入射強度と折曲との位置についてかなり食違っている.グループ相互間の結果の相違についてもその原因と思われる事柄を本文中に述べることとした., 資料番号: SA0125338000}, pages = {346--358}, title = {エマルションチェンバーによる一次電子の観測}, volume = {6}, year = {1970} }