@article{oai:jaxa.repo.nii.ac.jp:00033175, author = {吉村, 浩司 and 安楽, 和明 and 稲葉, 進 and 井森, 正敏 and 上田, 郁夫 and 音羽, 真由美 and 折戸, 周治 and 木村, 誠宏 and 佐貫, 智行 and 佐伯, 学行 and 鈴木, 純一 and 田中, 賢一 and 西村, 純 and 野崎, 光昭 and 槇田, 康博 and 松永, 浩之 and 松本, 浩 and 元木, 正和 and 矢島, 信之 and 山上, 隆正 and 吉田, 哲也 and YOSHIMURA, Koji and ANRAKU, Kazuaki and INABA, Susumu and IMORI, Masatoshi and UEDA, Ikuo and OTOBA, Mayumi and ORITO, Shuji and KIMURA, Nobuhiro and SANUKI, Tomoyuki and SAEKI, Takayuki and SUZUKI, Junichi and TANAKA, Kenichi and NISHIMURA, Jun and NOZAKI, Mitsuaki and MAKIDA, Yasuhiro and MATSUNAGA, Hiroyuki and MATSUMOTO, Hiroshi and MOTOKI, Masakazu and YAJIMA, Nobuyuki and YAMAGAMI, Takamasa and 山本, 明 and YAMAMOTO, Akira and YOSHIDA, Tetsuya and Golden, Robert and Kimbell, Barbara and Mitchell, Jon and Ormes, Jonathan and Righter, Donald and Streitmatter, Robert}, journal = {宇宙科学研究所報告. 特集: 大気球研究報告}, month = {Mar}, note = {我々の世界は物質から成り立っており,物質と反物質の対称性は破れているように見える。もしこの破れが局所的なものだとすると,どこかに反物質でできた世界が存在する可能性がある。反物質でできた銀河-「反銀河」-から漏れ出す宇宙線の一部は我々の銀河に到達すると考えられ,地球に降り注ぐ反粒子の宇宙線として観測可能である。中でも反ヘリウムは宇宙線の衝突で生成される確率は極めて小さいため,もし観測することができれば反銀河の存在を示す直接的な証拠となる。これまでにガンマ線の観測により10Mpc以内のスケールでのこのような反銀河の存在は否定されているが,それより大きな領域での検証はほとんどなされていない。Steckerらによれば数100Mpc内に反銀河が均一に分布していると,ヘリウムに対して10^<-5>∿10^<-6>の反ヘリウムが観測されると予測されるが[1],従来の観測ではそのレベルまで到達していない。一方,宇宙から飛来する反陽子は一次宇宙線と星間物質と衝突により生成された2次的なものと考えられている[2,3]。この場合,低エネルギーの反陽子は運動学的に生成されにくく,1GeV以下の領域では陽子比にして10^<-5>以下になると計算されている。したがって,低エネルギーにおいて反陽子を生成するような物理プロセス,例えば,暗黒物質の候補とされている超対称性粒子の対消滅[4,5],原始ブラックホールの蒸発等[6,7]が存在すれば,低エネルギー反陽子の信号として観測することができる可能性がある。これまでの実験では反陽子/陽子比にして10^<-5>程度の上限値が報告されているのみである[8,9]。BESS検出器は宇宙起源の反粒子(反陽子および反ヘリウム)の観測をその主な目的として開発された,超伝導コイルを搭載したスペクトロメータで,従来の検出器の約20倍の面積立体角と高速なデータ収集能力を持ち,反ヘリウム,反陽子をこれまでにない感度で測定し,上記の問題に関して重要な知見を与えることが可能である。本報告では93年度,94年度にカナダで行った観測実験のデータをもとにした反ヘリウムの探索結果[10],および低エネルギー領域での反陽子流束の測定結果を報告する。[11,12]。93年度データに関しては最終結果,94年度データについてはこれまでの解析で得られた予備的な結果を述べる。検出器の性能,飛翔実験の詳細は本報告[13]を参照のこと。, Search for cosmic-origin anti-particle were performed using Balloon-borne Experiment with a Superconducting magnetic rigidity Spectrometer (BESS). Based on the data took in '93 flight, we set a 95% C. L upper limit of 4.4×10^<-5> on Anti-He/He flux ratio. We have detected four antiproton in the kinetic energy range between 300 an 500MeV, corresponding to the antiproton/proton flux ratio of 1.2×10^<-5>., 資料番号: SA0167074000}, pages = {121--133}, title = {超伝導マグネットスペクトロメータを用いた宇宙粒子線観測 : BESS 国際共同気球実験 (2) / 宇宙起源反粒子の探索結果}, volume = {33}, year = {1996} }